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JazzとFree Jazz

 

 

 

 ジャズ、とりわけ普通のジャズ、1930年代~1960年代に栄華を極めたジャズはマイルス・デイヴィス/ビッチェズ・ブリューの発表を持って過去のものとなった。しかしこれらのJazzは1980年代、ハービー・ハンコックによってもう一度その需要を得ることになる。  

 HIPHOPはJAZZの再生に大いに貢献した。レコードはCDの登場以降もその存在を誇示し続けられたし、希少なモノは高値で取引されている。スクラッチやサンプリングという新たな技術をもたらした  

 HIPHOPの登場により、音楽はその形態を大きく変えた。とりわけビジネス面での変化は大きかった。CDの売り上げが落ちたのはサンプリングやミックスCDの流通が関与しているとされ、音楽は著作権により法の束縛を受けるハメになった。

 しかし、フリージャズはHIPHOPとはあまり混ざれなかったようである。現在フリージャズをもちいてHIPHOPを展開させるアーティストはあまりいない(K-BOMBくらいか…)。つまりフリージャズはJAZZというジャンルではあるもののHIPHOPというブラック・ミュージックの系譜に属せていないことよりJAZZではなかったことがこの流れより証明されたといえる。

 フリージャズは混沌としている印象がある。しかし中には甘いメロディやいぶし銀なフレーズが所々に聞かれるものもある。一般的に聞かれるモダンジャズがHIPHOPへ繋がるならばフリージャズはアンビエントやエレクトロ・ミュージックのプロトタイプとして僕には響く。

 

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